5月20日☀ アルファファール→グラナダ

今日はバスでの移動時間が一番長い日。
ツアーメンバー25名なので、空いている席に移動して靴を脱いで脚を延ばし、荷物を枕に睡眠不足を補うことにする。
しかし、並び席を占領してもバスの中は狭い。肩が痛いわ、腰が痛いわ、腕が痺れるわ。体の位置をあちこちずらしてもどうにもこうにも限度がある。1時間半ぐらいごとにトイレ休憩があるので、ストレッチをして、お土産を覗いたり、飲み物を補給して気分転換。この間にイベリコ豚テイストのポテトチップス、ドライイチジクのチョコがけを購入。意外と美味しい。
窓からの景色は、絶景とはいいがたく、峠、高原、荒涼とした大地あり、オリーブ畑あり、ひまわり畑はまだ早く、黄色がちょぼちょぼとたまに見えるくらい。満開時には黄色で埋め尽くされ、明るく華やかだろう。
これくらいの辛いことは時間の経過とともに薄れてしまう。だからまた、旅に出られるのだろう。

ホテルでチェックインを済ませてから、いよいよ本番のアルハンブラ宮殿へ向かう。ヘネラリーフェ庭園からの見学だ。
添乗員さんが歴史に詳しく、バスの中で訪れる地の背景を丁寧に説明してくれる。想建造物の歴史的背景を知れば、かなり想像力が掻き立てられ、見学も楽しくなる。
アルハンブラ宮殿の敷地内にある、ヘネラリーフェ離宮。1319年に建てられた王族の夏の別荘で、庭園はまさに花が咲き乱れ、美しく剪定された緑の木々の間をガイドさんの説明を聞きながら奥に進む。噴水の清涼感ある水の音が何とも言えず神秘的。所々にベンチが置かれているので、少し座ってこの雰囲気を堪能したくなる。
アルハンブラ宮殿はイスラム建築の最高傑作と言われ、幾何学模様や精緻な透かし彫りなど、宮殿内に散りばめられた装飾の精巧さに驚かされる。幾何学模様はパッチワークキルトに役立ちそうなので、カメラに収めておいた。

オプションの『フラメンコショーと夜のアルハンブラ宮殿眺望観光(夕食付)』は、長時間歩きながらの見学で疲れていたのか、あまり記憶にない。メモによると夕食はサラダ、サラミとチーズの前菜、オックステールの煮込み、アイスクリーム。前菜で出てくるサラダは、いつも大盛でドレッシングもない。テーブルに塩・胡椒もおいていない。何もかけないで食べるのがスペイン式なのか? サラダと格闘している間に、次のメインがどうでもよくなってくる。肉の煮込みって、あまり好きじゃない。旅行中、美味しい煮込み料理に当たったことがない。サングリアを飲みながら、ホテルに帰ったら、柿の種でも食べようかなんて考えている。フラメンコショーは本場の踊りを期待していたのに、これまた残念。かなり躍り込んでいる人と、9歳の天才的少女が躍るということだ。う~~ン!何だか外された感じ。悲壮感漂う感じで、眉間に皺を寄せて重厚に躍る姿を想像してたのに。少女は上手いかもしれないが、踊りが何より大好きよ感満載でした。始まるまで時間があり、暗い店内は昼間の疲れとアルコールで就寝タイムに入っている人が多かった。