5月19日(木)☀ バルセロナ→タラゴナ→バレンシア→アルファファール

全行程バス移動。早起き遅寝、3食ガッツリの毎日が始まる。8時30分発。旅の超目玉。サグラダファミリアへ。
バスの窓から工事中のサグラダファミリアが垣間見えた時、歓声があがった。皆、興奮気味。前に見学をした事があるは、工事が進んだ姿を観るのを楽しみにしている。
だいぶ前になるが、テレビでサグラダファミリアの製作に携わる日本人彫刻家の番組を見て感激していた時には、この眼で実物を観ることができる日がくるなんて予想もしていなかった。旅に出ると、こうして時の点が線になってつながる時がある。
入場の予約時間まで、サンパウ病院の建築や周辺を観光。

生誕の門から入って、受難の門で集合。生誕の門は具象彫刻で飾られているが、受難の門は抽象的な彫刻だ。長い年月をかけて創り上げられているので、その時代の様式が取り入れられている。それでいて違和感がない。

中に入ると内装の美しさにも驚かされる。観光客は多いが、ステンドグラスから差し込む光が深い森の中に迷い込んだように感じさせる。床に寝て、この巨大空間を静かに味わいたい。私の感性が研ぎ澄まされ、目覚め、様々なことを考えさせてくれるだろう。
全体が完成したときには、各塔には音階の異なる数十個の鐘が取り付けられるという。堂内のステンドグラスから降り注ぐ光の中で、18本の鐘楼から聞こえてくるハーモニーを聞きたいものである。

昼食後(地中海を眺めながら何食べたのか?)タラゴナへ
陽射しが強く、肌がジリジリするくらい暑い。帽子とサングラスをつける。ラス・ファレラス水道橋に行く道は足場が悪い。すれ違う観光客はまばらだ。この水道橋はローマ時代の1世紀に築かれ、タラゴナ郊外の山の中に崩れることなくひっそりと佇み、残されている感じだ。それにしてもローマ人の建築技術のレベルはすごい。
タラゴナの北15キロにあるフランコリ川からタラゴナまで水を供給するためにローマ時代に造られた水道橋で、現在残っている部分は、長さ217メートル、高さ27メートル。2段に分かれている。
橋の上には幅1mの水路があり歩くことができた。2000年前に人の手でひとつひとつ積み上げられて作られた橋を歩くのは、なんとも不思議な感じ。別名「悪魔の橋Pont del Diable」の異名を持つ。添乗員さんの説明によれば、この橋は当時の橋を作る技術では考えられないほど短い期間で建設されたため、「これは悪魔の仕業に違いない」といわれ異名がついたということだった。ネットを検索すると物語のような言い伝えもある。

夕食はバレンシアのレストランでパエリアを楽しむ。大鍋の25人分のできたてパエリアが運ばれ写真タイムが終わると、お皿に取り分けられて出される。スペイン料理は日本人の口に合い食べやすい。食事は大体3品(前菜・メイン・デザート)で、最初に食事中の飲み物を頼み、デザートの時にコーヒーなどを頼む。飲み物は個人支払い。全行程、時間に余裕がない時が多く、ゆっくりと食後のコーヒーは飲めなかった。

ホテルは郊外に位置するアルブフェラ。近くに10時まで営業しているカルフールというフランス系の大手スーパーマーケットがあり、買い物へ行く。旅先のスーパーは面白い。そこに住んでいる人たちの生活が詰まっている。生鮮食料品を扱っていると、匂いから違い鼻がピクピク勝手に動き、好奇心の塊になる。食品コーナーは特に面白い。見たことのない野菜や果物、魚、調味料。どうやって調理するの?どんな料理に使うの? 盛り付けはどんな具合に?などなどとユコリンと話はつきない。それに観光地で購入するより格安で販売されているものもあるので、まずスーパーを覗いてからが鉄則だ。カルフールではイベリコ豚コーナーがあって、ずらりとぶら下がって並んでいたのには驚いた。生ハムも大量に並んでいる。アンチョビ缶も種類がたくさんある。横のコーナーは洗剤類、生活雑貨、寝具類と続く。ここで同じツアーに参加している仲良し二人組と情報交換しながら品選び。来るときは21時頃なのにまだ明るかったが、帰りはさすがに暗く4人で帰ることにし、その後一緒に行動することが多くなった。知り合えたのは旅の豊富のひとつだ。